貝の王様はしじみ!?
貝類にはたくさんの栄養素が含まれています。ここでは、その他の貝の栄養素を紹介しながら、しじみのチカラと比較しています。
貝類の栄養と特徴
●しじみ
昔から「お酒を飲む人に良い」とされる貝です。必須アミノ酸がバランスよく含まれ、肝臓への効果を発揮します。
また、肝臓にいいとされる、タウリン、メチオニン、シスチン、グリコーゲン、オクダテン酸、ビタミンB12なども豊富。肝臓だけではなく、昔は漢方薬としても使用され「目」にも良いとされていました。
ミネラルも豊富で、生活習慣病対策も期待できます。うまみ成分の一つであるコハク酸を豊富に含み、味も大変良い貝です。
● あさり
鉄分やビタミンB12を多く含み、貧血への効果がとても高い貝です。鉄欠乏性貧血を予防するために、妊婦さんにはよく推奨されます。
その他のミネラルも豊富で、動脈硬化を予防する亜鉛や、糖尿病対策に良いとされるクロムなどが含まれています。
●牡蠣(かき)
栄養素に富み、「海のミルク」とも呼ばれる貝。消化吸収が良いという特徴があります。ビタミン、ミネラルも豊富で、特にビタミンB群が多く含まれています。
●ホタテ貝
たんぱく質の含有量が多い貝。亜鉛やゲルマニウムといったミネラルも豊富です。
また、貝柱には、グルタミン酸やイノシン酸などのうまみ成分がたくさん含まれていて、おいしさも抜群。
●はまぐり
鉄やカルシウム、亜鉛などのミネラル成分が豊富で、ビタミンB群の含有量も高い貝。コレステロールが低めなのも特徴です。
栄養成分の比較
上で説明した、貝類に多く含まれる栄養素を、一覧表にまとめてみました。数値に表すと、しじみの含有量の高さに改めて驚かされます。
カルシウム | 鉄 | ビタミンA(カロテン) | ビタミンB2 | ビタミンB12 | |
---|---|---|---|---|---|
しじみ | 130mg | 5.3mg | 120μg | 0.25mg | 62.4μg |
あさり | 66mg | 3.8mg | 22μg | 0.16 mg | 52.4μg |
牡蠣 | 88mg | 1.9 mg | 6μg | 0.14 mg | 28.1μg |
ホタテ | 7 mg | 0.2 mg | 0μg | 0.07 mg | 2.0μg |
はまぐり | 130mg | 2.1mg | 25μg | 0.16 mg | 28.4μg |
【可食部100gあたりの栄養成分比較(五訂食品成分表より)】
貝の王様
いかがでしたでしょうか。もともと貝類はどれも、ビタミン・ミネラルを多く含み、健康に良いとされるものばかりです。
その中でも高い栄養価を誇るのが「しじみ」。昔から健康に良いとされてきましたが、こういった科学的根拠のあるものだったのですね。